今回は初公開、千本出水の三か寺、を巡りました。
出水のあたりはお寺が多く集まっている地域です。
案内では「水が出たから“出水”という地名になった」という説明もありました。
最初に伺ったのは、福祥寺(別名「ひょうたん寺」)です。
「京都の融通さん」とも称されるそうです。
聖天堂に祀られる秘仏(非公開)の歓喜天(聖天)は、豊臣秀吉が厚く信仰し、
出陣のたびに武運長久を祈って瓢箪を奉納したとのこと。
戦勝後にその瓢箪を持ち帰り「千成瓢箪」を作って旗印にしたという逸話から、
福祥寺は「ひょうたん寺」とも呼ばれています。
→2月3日に祈祷会があります。


次に訪ねたのは、天正11年(1583)、
秀吉の外護を受けて創建されたという日蓮宗寺院です。
本堂の厨子には、鞍馬寺の毘沙門天像と同木で作られたと伝わる毘沙門天像が祀られ、
秀吉が伏見城で信仰していた像とも伝えられています。
お寺の本堂の前に鳥居が2本たっております。


三か寺目は、臨済宗建仁寺派のお寺。
本堂前に広がるのは、昭和の名作庭家・重森三玲作庭の枯山水「心和の庭」。
白砂に苔と石で、山号「心和山」にちなむ「心」の字を表した、
見ているうちに気持ちがすっと整っていくようでした。

午後の短い時間でしたが、三か寺それぞれに由緒と物語があり、
秀吉公ゆかりの信仰や出水の七不思議、
そして庭園の美まで、見どころの多い巡りとなりました。
京冬の旅は、静かな季節だからこそ心に残るものがあると感じます。
冬の澄んだ空気の中を歩きながら、静かな拝観の時間を味わいました。

